【行ってみた】愛知県蟹江町の須成祭の見どころ、出店、駐車場情報など
こんにちは、朝起きてどうにも目の調子悪いなあと思ったらメガネのレンズが片方はずれていたキノピーです。
今回は、愛知県蟹江町で行われる須成祭に行ってきたので紹介します。
概要
須成祭(すなりまつり)は愛知県の西部、蟹江町の冨吉建速神社(とみよしたけはやじんじゃ)・八剱社(はっけんしゃ)両社の祭礼として行われる川祭です。
400年の歴史を持ち、7月「稚児定め」から10月「棚下し」まで約100日間にかけて、さまざまな祭事が行われることから「100日祭」とも呼ばれています。
祭の中心となるのは、8月の第1土曜日に行わる宵祭、翌日曜日に行われる朝祭、朝祭の7日前に行われる葭刈(よしかり)です。
2012年には「須成祭の車楽船行事と神葭流し」として重要無形民俗文化財に、2016年には「山・鉾・屋台行事」を構成する33の祭りのひとつとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
2018年の日程等は以下のとおりです。
【葭刈】2018年7月29日(日) 7:00-
【宵祭】2018年8月4日(土) 19:30-21:10
【朝祭】2018年8月5日(日) 9:30-11:10
開催場所:冨吉建速神社・八劔社
所在地:〒497-0031 海部郡蟹江町須成門屋敷上1363
電話番号:0567-95-1111 (蟹江町観光協会)
料金無料
ちなみに、冨吉建速神社・八劔社は地元では須成神社と呼ばれており、同じ敷地にあります。
葭刈
朝祭の1週間前に行われる。
白装束の葭刈連中(その年に成人式を終えた未婚の青年)が、葭刈舟に乗り蟹江川を下り、河口まで祭りのご神体となる葭を刈りに行く。途中、「ちまき」を川岸で待つ人たちに投げながら川を下っていく。この「ちまき」は縁起物とされ、受け取り食すと「夏病みしない」と言われています。
残念ながら葭を刈るところはみることができません。
この日に刈ってこられた葭は、祭りの時、神様が降臨する御神葭様(おみよしさま)となり、朝祭の翌日の明け方には、ケガレを託して川へ流されます。
宵祭
8月第一土曜日に行われる。
提灯をともした巻藁船が飾橋を出発、船は、祭囃子を奏でながら天王橋まで川を上ります。蟹江川に架かる御葭橋(みよしばし)は、そのままでは橋をくぐることができないため橋の半分(右岸側)が跳ね上がるようになっている。
祭船に飾られる提灯の数は、半円に飾られる巻藁提灯は1年の日数をあらわす365個、中心の縦に並ぶ提灯は1年の月数の12個(閏年は13個)、ほおずき提灯は1月の日数の30個が灯される。祭船が天王橋まで辿り着くと祭船に飾られていた赤いほおずき提灯と餅が船の上から投げられる。
朝祭
宵祭翌日の日曜日に行われる。
高砂人形をのせた船が、船内で祭り囃子を奏でながら川を上り、梅花・桜花が飾られた祭船が稚児を乗せて、祭囃子を奏でながら天王橋まで川を上る。
天王橋に着くと、神社拝殿で天王囃子を奏す。天王囃子が終わると、飾りの梅花・桜花の枝が折られ見物客に投げられる。この祭事は「投げ花」と呼ばれ、この花を家に飾ると「雷除け」や「良縁に恵まれる」などの言い伝えがある。
アクセス
電車でのアクセス
・JR関西本線「蟹江」駅下車。徒歩約10分
・近鉄名古屋線「蟹江」駅下車。徒歩約25分
シャトルバスの運行について
「宵祭」の日のみ無料シャトルバスの運行があります。
近鉄蟹江駅・祭会場を往復するピストンコースと祭会場と町内7箇所のバス停留所を結ぶ町内巡回コースとなります。
車でのアクセス
東名阪自動車道「蟹江IC」より約5分
駐車場
葭刈、宵祭、朝祭のときには須西小南運動場が臨時駐車場となります。料金は無料です。
船の出発地点である飾橋のすぐ横にあります。
また、宵祭のときには、蟹江北中学校も開放されます。こちらは、飾橋から徒歩10分程度となっています。
見どころ
ここからはキノピーが実際に見た宵祭を中心に須成祭の見どころを紹介します。
須成神社の境内に、30ほど屋台が出て、大勢の人で賑わっていました。
提灯を準備する巻藁船。
観光交流センター祭人
2016年に須成祭がユネスコに登録されたことをうけて、2018年5月に「観光交流センター祭人(さいと)」がオープンしております。
天王橋のすぐ東になります。
2階は須成祭ミュージアムとなっており、須成祭をバーチャル・リアリティやプロジェクション・マッピング等を使い紹介。
1階は交流スペースで、観光情報コーナー、カフェ、地元産品などの販売所となっていました。
お祭当日ということで、たくさんの人が訪れていました。
観光交流センターで売られていた海部南部地域の郷土料理である「ボラ雑炊」。
「雑炊」と言っても「おかゆ」状ではなく、いわゆる炊き込みご飯。
こういった郷土の料理をいただけるのはうれしい。
19:30から公民館で宿囃子がおこなわれ、稚児を背負って巻藁船(まきわらぶね)に乗せます。
稚児を地面に下ろしてはいけないという決まりがあります。
提灯をともした巻藁船が祭囃子を奏でながら川を上ります。
途中にある御葭橋(みよしばし)は、船を通過させるため橋桁が上がります。
祭のためだけに橋桁を上げるのは非常に珍しく全国でもここだけとの説明がありました。
途中、金魚花火や仕掛け花火が行われます。
祭船が天王橋まで辿り着くと祭船に飾られていた赤いほおずき提灯と餅が船の上から投げられます。
最後は、天王橋北側に花火が打ち上がって終わりです。
須成祭の楽しみ方と正直な感想
巻藁船のお祭というと同じ愛知県ではありますが津島市の尾張津島天王祭が有名かと思います。
津島の5隻の船に対して、須成祭は1隻のみなので少しさみしいかもしれませんが、その分非常に近い距離で見ることができます。
最後の餅まきは、大変な人気でこれを取ろうということであれば、最初から天王橋で場所を確保する必要があります。
そうでなければ船と一緒(多少先行気味)に移動すれば、橋が上がるところ、金魚花火、仕掛け花火、餅投げ、打ち上げ花火と基本的な流れを全部見ることができると思います。
ただ、仕掛け花火が行わる地点では花火の10分前に一時的に通行止めとなるので、運が悪いと足止めを食らってしまいますので注意が必要です。
最後に天王橋の北側に花火が打ち上がります。ことのとき川の西側にいたのですが、神社の高い木で隠れて花火はほぼ見えませんでした。
花火が見たい人は、橋の上か東側にいることをおすすめします。
ただ、御葭橋(みよしばし)が上がるところは、西側からの方が綺麗に見れるので、そこは少し悩ましいですね。
まあ、はじめて来たお祭りとしては、最初から最後までわりときちんと見ることができたかと思います。